手取り17万円は会社に勤め始めたばかりの人や
フリーターに多い額ですが、工夫次第では一人暮らしも十分可能です。
今回は、手取り17万円での
理想的な一人暮らしモデルをご紹介。
節約のコツや、手取り17万円で
結婚・子どもは可能か?なども解説していきます。
手取り17万での一人暮らしなら家賃目安は5.6万円
一人暮らしの家賃の目安は、
手取り額の1/3と言われています。
そのため、手取り17万円の場合、
平均的な家賃は5~6万円ほど。
これより安ければ余裕を持って一人暮らしでき、
高ければどこかで切り詰めなければいけないということになります。
手取り17万・一人暮らし-理想的な生活費の内訳は?
手取り17万円で一人暮らしする場合の
理想的な生活費モデルは、以下の通りです。
- 家賃:60,000円
- 光熱費:10,000円
- 食費:30,000円
- 日用品費:5,000円
- 通信費:10,000円
- 交際費:15,000円
- 娯楽費:20,000円
- 貯金:20,000円
計 170,000円
車を持ちたい場合は節約しよう
なお、手取り17万円で一人暮らししつつ車を持ちたい場合は、
工夫して節約しなければいけません。
車の維持費は、まず毎月かかる駐車場代・ガソリン代・保険料などが2万円ほど。
これに加えて自動車税・重量税が車種により3~10万円、
2年ごとの車検費用も4~10万円くらいかかります。
毎月の手取りの他に多額のボーナスもあれば
一人暮らしでも車を持つことは可能ですが、
食費・交際費・娯楽費などを節約することも必要になるでしょう。
手取り17万の一人暮らしでも楽しく過ごせる7つの節約方法
手取り17万円で余裕を持って一人暮らしするために、
以下のような節約テクニックがあります。
・格安SIMに乗り換える
・電力会社やガス会社を安いところにする
・使ってない電化製品のコンセントを抜いておく
・安い食材は冷凍を駆使して大量買い
・飲み物も含めて自炊する
・入浴は短時間のシャワーを心掛ける
・社宅があるなら活用しよう
ここからは、この7点について解説していきます。
格安SIMに乗り換える
大手キャリアと格安SIMの携帯料金の差は、次の通り。
・大手キャリア:7,000~8,000円
・格安SIM:2,000~3,000円
携帯キャリアを乗り換えるだけで、
毎月5,000円ほどの節約になります。
アフターケアや通信速度など
大手キャリアの方が優れている部分もありますが、
節約重視なら格安SIMに乗り換えた方がお得です。
また、最近は家に固定電話を引いていてもほとんど使わず、
大体のことはスマホで済むケースも多いはず。
固定電話の料金は月々2,000円ほどかかるので、
使っていない固定電話は解約してしまいましょう。
電力会社やガス会社を安いところにする
電気やガスの契約見直しも節約できるポイントの一つです。
電気・ガス・インターネット回線を同じ会社にまとめると、
割引が効くプランなどもあります。
また、一人暮らしで電気使用量が多くない場合、
アンペア数を下げると基本料金が安くなりますよ。
使ってない電化製品のコンセントを抜いておく
使っていない電化製品のコンセントを抜くのは、
古典的な節約方法です。
こまめにコンセントを抜くことで待機電力を節約でき、
月々800円前後電気料金が安くなるという実験結果も出ています。
いちいちコンセントを抜くのが面倒な方は、
スイッチ一つで電流をオンオフできる「節電タップ」がおすすめですよ。
安い食材は冷凍を駆使して大量買い
食費を節約したいなら地域のスーパーのチラシをチェックし、
肉・魚・米・パンなど毎日食べる食材は、
安くなっている日を狙ってまとめ買いしましょう。
冷凍しておけば、大量に買っても傷ませることなく保存できます。
また、時期やフェアごとの特売商品は
通常の3~5割引で売られていることもあります。
ただし、野菜や果物類は冷凍がきかないので、
買い込みすぎは禁物。
大量に買いすぎて無駄にしてしまっては元も子もないので、
数日単位で献立を考えて必要なものを買いましょう。
飲み物も含めて自炊する
食費の中で気付かないうちにかさんでしまうのが飲み物代。
手取り17万円で節約して一人暮らしをするなら、飲み物も自炊しましょう。
例えば、お茶ならペットボトルで購入すると
2Lで150~200円ほど。
コップ1杯あたり15~20円のコストがかかります。
100gの茶葉は300円くらいから購入できるため、
茶葉10gでお茶が3杯飲めます。
そうすると、1杯あたりのコストは10円ほど。
少し手間はかかりますが、1.5~2倍のコスト節約になるのです。
コーヒー・紅茶・ジュース・スムージーなど、
どんな飲み物でも自作した方が安いです。
安易にペットボトルを買わず、
外出時はマイボトルを持参しましょう。
入浴は短時間のシャワーを心掛ける
入浴にはガス代・水道代が両方かかります。
そのため、節約したい方は
入浴を短時間のシャワーで済ませるよう心がけましょう。
特に、プロパンガスの家だと
毎日お風呂を沸かしているとかなりのガス代がかかってしまいます。
一人暮らしなら、お風呂を沸かすのは
特にリラックスしたい日だけにとどめるのがおすすめです。
社宅があるなら活用しよう
一人暮らしをしていく上で、
毎月の出費の中でもっとも大きいのが家賃。
会社に家賃補助や社宅・寮制度があるなら、
利用しない手はありません。
- 全額負担
- 一定割合負担
- 一定額負担
など条件は様々ですが、
月々数万円の大きな節約ができます。
また、借り上げ社宅で同じマンション内に
社員が住んでいる場合、困った時に助け合えたり、
年齢の枠を超えて仲良くなれたりというメリットもありますよ。
手取り17万で一人暮らしできるなら、結婚もできる?
結論からいうと、一人暮らしと同じく、
手取り17万円で結婚することは可能です。
もっと安い賃金でも結婚している人はいるので、
相手さえいれば結婚できないということはありません。
ただし、将来のことを考えると、
昇給の目処が立っていないと難しい手取り額ではあります。
可能ではあるが共働きしないと厳しい
結婚すると一人暮らしの物件では手狭になりますし、
食費や光熱費などの出費も増額します。
そのため、手取り17万円だけで
夫婦2人の生活を営んでいくは難しいでしょう。
参考までに、夫婦2人世帯の生活費の目安をご紹介いたします。
・家賃:100,000円
・光熱費:20,000円
・食費:40,000円
・日用品費:10,000円
・通信費:15,000円
・交際費:30,000円
・娯楽費:20,000円
・貯金:30,000円
計 265,000円
ここから貯金や娯楽をまったく無くして狭い物件で家賃を切り詰めても、
17万円以内に収めるのは難しそうです。
家賃や物価が安い地域なら不可能ではありませんが、
夫婦どちらかが手取り17万円ならば、共働きをしないと厳しいでしょう。
また、もし子どもができた場合、さらに生活は厳しくなります。
会社の家賃補助や家族からのサポートがない限りは、
手取り金額が上がるまで子どもは待った方がいいでしょう。
子どもが欲しい場合の理想手取り額
子育てにかかる費用は、
・衣類・服飾雑貨費
・食費
・生活用品費
・医療費
・保育費
・学校教育費
・学校外教育費
・学校外活動費
・子どもの携帯電話料金
・おこづかい
・お祝い行事関係費
・子どものための預貯金・保険
・レジャー・旅行費
などです。
子どものライフステージによってかかる項目・金額は変わってきますが、
月々の金額は未就学児で5~8万円、
小・中学生で10~12万円ほど。
先ほどの夫婦世帯の生活費と合わせると、
子ども一人なら手取り31~38万円くらいあれば十分と言えそうです。
夫婦の片方が手取り17万円の場合、
もう一人は14~21万円の収入があれば子どもを育てられますね。
もちろんこの金額以下の手取りでも、
やりくりを工夫して子どもを育てている家庭は数多くあります。
また、子どもが小さいうちはあまりお金がかかりません。
そのため、今は手取り17万円でも、
子どもの成長と共に昇給していく見通しがあれば問題ないでしょう。
まとめ
手取り17万円の一人暮らしは、節約の工夫次第で十分可能です。
自炊をしたり、ライフラインの契約内容を見直したりして、
上限がある中でも余裕を持って一人暮らしできるといいですね。
手取り17万円での結婚は共働きをしないと正直厳しいですが、
夫婦で力を合わせたり、今後昇給の目処が立っていたりすれば、
子どもを育てることもできますよ。
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