一人暮らしで必要なアンペア数は【20?or30?】

こんにちは、ルミ子です。

電気代は、契約している「アンペア数」によって基本料金が異なります。

一人暮らしであまり電気を使わないのに
大きなアンペア数で契約していると、
毎月の電気代が無駄に高くなってしまいます。

 
今回は、一人暮らしに最適なアンペア数を解説いたします。

一人暮らしに必要な契約内容を把握して、
電気の契約内容を見直してみましょう。

 

一人暮らしで必要なアンペア数は?

そもそも「アンペア」とは何なのかを知っていますか?
前提がわかっていないと、電気代の見直しもできません。

電気料金とアンペアの関係を、
わかりやすく解説いたします。

 

「アンペア」=電化製品を使うときに必要となるパワーのこと

「アンペア」とは電化製品を使うときに必要となるパワーのこと。

略して「A」という単位で表します。

 
このアンペア数は家電の種類・機種・使用モードなどによって異なります。

 
例えば、テレビに必要なパワーはだいたい「2A~5A」。

電子レンジは「13A」や「15A」、
ドライヤーは「12A」程度が使用アンペアの目安です。

 

基本的に、家電のサイズや熱量が大きいほど
アンペア数が大きい傾向があります。

また、技術の進歩により、新しい家電ほど
少ない電力で大きな効果を出せるのでアンペア数が小さいです。

 
電力会社との契約における「◯A」というのは、
同時に使用できるアンペア数のこと。

同時に稼働させている家電のアンペア数の合計が
契約数を超えると、ブレーカーが落ちてしまいます。

アンペアと電気代との関係

電気代は「基本料金+使った分の電気代」で計算されます。

 
アンペア数が主に関係するのは、このうち基本料金。

契約アンペア数が大きくなるにしたがって、基本料金も高くなります。

 
例えば、東京電力で契約数が一番多い「従量電力B」の基本料金は以下の通り。

 
・10A:280円
・15A:421円
・20A:561円
・30A:842円
・40A:1,123円
・50A:1,404円
・60A:1,686円

この料金に電気の使用量に合わせた従量料金が加算されて、
電気代が請求されます。

 

ブレーカーの確認方法

契約アンペア数がわからない場合は、
ブレーカーを見ればすぐわかります。

 
また、アンペアブレーカーの色でも契約アンペア数が
区別されている場合もあり、これは会社によって色の区分が違います。

 
詳しくは、契約している電力会社のホームページなどをチェックしてみましょう。

契約アンペア数は電気料金の請求書にも
記載されている
ので、そちらでも確認可能です。

 

一人暮らしのアンペア数を算出してみよう

それでは、具体的に一人暮らしに必要な
契約アンペア数について考えていきましょう。

 

家電製品の消費電力はワット数(W)で記載

家電製品の消費電力は、
アンペア数(A)ではなくワット数(W)で表記されています。

違う単位なので単純換算はできませんが、
目安としては「100W=1A」。

1,000W(1kW)なら10Aとなります。

 
例えば、一人暮らしに多い6畳用のエアコンの消費電力は
だいたい700Wほどなので、7Aということになります。

 

契約アンペア数を決める目安

契約アンペア数を決めるときは、
同時に使う家電のアンペア数を合計して決めます。

 
一人暮らしの部屋にある主な家電のアンペア数は以下の通り。

・電子レンジ:13A
・ドライヤー:12A
・ケトル:11A
・エアコン:6.6A
・洗濯機:3A
・テレビ:2A
・冷蔵庫:2.5A

例えば、冷蔵庫は常に稼働している必要があるので、
最低2.5Aは必要となりますね。

さらに、夏や冬はエアコンも常に使い、
その上で料理などの日常生活を送ることが多いでしょう。

家事をまとめてしたい場合、
調理器具と洗濯機を同時に稼働させることも。

 
そういった自分のライフスタイルを考えて、
同時に使う最大電力を計算してみましょう。

契約アンペアは30Aがおススメ

一人暮らしの場合、おすすめの契約アンペア数は「30A」。

一人暮らしで家電を同時稼働させるケースは、
以下のようなものが考えられます。

エアコン(6.6A)+テレビ(2A)+IH(14A)+冷蔵庫(2.5A)=25.1A

これは、エアコンをつけ、テレビを見ながらIH調理器で料理をした場合です。

 
一人暮らしで家電を同時稼働させる例はこのようなイメージなので、
「30A」が契約の目安となります。

 

一人暮らしなら20アンペアでも大丈夫?

一人暮らしで電気料金を抑えたい場合、
30Aより小さいアンペア数で契約したいという方もいるでしょう。

 
「30A」の一つ下の契約アンペア数は、「20A」。

20Aで一人暮らしの生活は可能かどうかを、見ていきましょう。

 

20Aだと少ない?

先ほどの「エアコンを付け、
テレビを見ながらIH調理器で料理をする」というケースだと、
合計アンペア数は25.1Aです。

この内容だと、20Aの契約ではブレーカーが落ちてしまいます。

 
しかし、例えば物件に付帯しているのが
IH調理器ではなくガスコンロの場合、
調理に電気は必要ありません。

エアコン(6.6A)+テレビ(2A)+冷蔵庫(2.5A)=11.1

となり、同じ行動をしていてもブレーカーは落ちないことになります。

 
オール電化の物件では20Aだと不便かもしれませんが、
ガス併用の場合は無理なく一人暮らしできるケースもあるでしょう。

 

工夫次第で20Aは可能

一人暮らしなら、工夫次第で20Aでも生活することは可能です。

 
エアコン(6.6A)+テレビ(2A)+IH(14A)+冷蔵庫(2.5A)=25.1A

この例なら、IHを使っている間はエアコンを切れば20Aを下回ります。

 
各家電のアンペア数を把握し、
同時に稼働させないようにすれば、
20Aでも生活はできるのです。

節約を考えるなら20A。

利便性は30A

結論は、「節約を考えるなら20A。利便性は30A」。

20Aで契約した場合、
常に稼働させる家電のアンペア数に気を配り、
ブレーカーが落ちないように気をつける必要があります。

 
対して30Aなら、一人で家電をフル稼働させても
そうそうブレーカーが落ちることはありません。

節約優先なら20A、利便性優先なら
30Aを目安に契約アンペア数を決めましょう。

 

一人暮らしで契約アンペアを変更する時の注意点

アパート・マンションなどの集合住宅では、
建物全体の配線容量が足りないこともあるため、
事前に所有者や管理人の承諾が必要なこともあります。

 
一人暮らし用の物件は多くの場合集合住宅なので、
変更手続きを申し込む前に管理会社や大家さんに連絡してみてください。

 

一人暮らしでの契約アンペアの変更方法は?

契約アンペアを変更したい場合、
電話や公式サイトのフォームから電力会社に連絡をします。

 
アンペア数の変更にはブレーカーの付け替え工事が必要なので、
工事をしてもらいたい日を指定しましょう。

この工事には、必ず立会いが必要です。

 
新たなアンペア数での電気料金は
ブレーカーの付け替えが完了した日から適用され、
それまでの基本料は日割りとなります。

 

まとめ

一人暮らしにおすすめの契約アンペア数は、「30A」です。

一人で家電をフル稼働させても、
ブレーカーが落ちることはそうないでしょう。

 
20Aでも一人暮らしは可能ですが、
同時に使用する家電のアンペア数に気を配る必要があります。

 
20Aと30Aでは基本料が数百円しか違わないので、
その金額を他の部分で節約することは十分可能です。

快適な一人暮らしをするためには、「30A」が良いでしょう。

 

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