一人暮らしを始めるには、
何かとお金がかかるもの。
利便性や治安など暮らしやすさも重要ですが、
少しでも家賃の安い物件を見つけたいのは誰でも同じです。
そこで今回は、
大阪市内や近隣エリアで
家賃の安いおすすめエリアを解説します。
大阪で一人暮らしの生活費が抑えられる、
物価の安いエリアも合わせてご紹介いたします。
大阪での一人暮らしに必要な費用は安い？
まずは、大阪で一人暮らしをするのに
必要な費用について知っておきましょう。
一人暮らしを始めるには、家賃や生活費、
家具家電購入費だけではなく、
賃貸契約のための初期費用が必要になります。
大阪の一人暮らし用物件の家賃相場
大阪全体の、一人暮らし向け物件の
家賃相場は以下の通り。
・ワンルーム：6～7万円
・1K・1DK：6.5～8万円
・1LDK・2K・2DK：8～11万円
ちなみに、大阪市内で家賃相場が高いのは
中央区・西区・北区。
これらの人気のエリアだと、
平均的な相場プラス1～3万円ほどの家賃になります。
また、築浅・新築・占有面積が広いなどの条件も、
家賃が平均より高くなる要因です。
逆に言うと、エリアか物件の条件で妥協をすれば、
家賃が安い物件を探すことも可能ということになります。
初期費用は家賃の5か月分？
一人暮らしの初期費用は、
「家賃5ヶ月分」と言われています。
大阪の一人暮らし向け物件の
家賃相場は6万円ほどなので、
単純計算で30万円ですね。
その内訳は、以下の通り。
・前家賃：家賃1ヶ月分
・敷金：家賃1ヶ月分
・礼金：家賃1ヶ月分
・仲介手数料：家賃半月～1ヶ月分
・鍵交換費用：1～1.5万円
・火災保険料：数千円～数万円
大阪は他の地域に比べて
礼金が高めな傾向があるので、
物件によっては礼金だけで
家賃2～3ヶ月分が必要なこともあります。
この他に、家具家電や
日用品の購入費用もかかります。
最低限必要な家具家電や
日用品費の合計は、
だいたい25万円前後と言われています。
また、荷物の運搬を引越し業者に依頼する場合は、
引越し代も別途必要です。
引越し代は移動距離や時期によりますが、
一人暮らしの場合は3～8万円ほどが相場です。
生活費も計画的に
一人暮らしをしていくには、
もちろん家賃の他に生活費が必要です。
大阪の物価は全国平均とほぼ同じなので、
他の地方から大阪に引っ越しても
大幅に生活費が上がるということはないでしょう。
一人暮らしの、平均的な
1ヶ月の生活費は以下の通りです。
・食費：39,000円
・日用品費：3,000円
・水道光熱費：10,000円
・娯楽交際費：25,000円
・通信費：6,000円
・被服・趣味費など：15,000円
計：98,000円
あくまでこちらは平均値なので、
自炊したり格安スマホに変えたりなどの工夫をすれば、
もっと安い生活費に抑えることも可能ですよ。
大阪の一人暮らしで家賃が安い地域
それでは、大阪で一人暮らしにおすすめの、
家賃が安い地域をご紹介していきます。
鶴見区
鶴見区は大阪でもっとも東側にある区です。
国際花博の会場となった鶴見緑地をはじめ、
公園や学校が多く、落ち着いた街並みが鶴見区の魅力です。
実は、鶴見区は家賃相場だけを見ると
大阪市内で特別安いというわけではありません。
大阪の中心地で人気エリアの、
西区・阿倍野区などと同程度です。
しかし、鶴見区は繁華街が多いそれらの地域とは違い住宅街なので、
同じ家賃でもより広い部屋を借りることができます。
家賃が安いだけではなく、
物件のクオリティにこだわりたい方におすすめです。
平野区
平野区は大阪市内では
もっとも家賃相場が安い区です。
一人暮らし向け物件の数も多く、
ワンルームなら3万円台から見つかります。
犯罪発生件数が少ないので治安は良く、
一人暮らしに必要なスーパーやドラッグストアも充実していて暮らしやすいエリアです。
大阪の中心地からは少し離れていてアクセスはやや不便ですが、
天王寺までは2駅5分、
大阪梅田までは30分ほどで行くことができます。
利便性は少し我慢してでも、
家賃が安いエリアで一人暮らしをしたい方におすすめです。
東淀川区
東淀川区は大阪の中心地とは淀川を隔てたエリア。
実は、東淀川区も大阪全体の中で
抜群に家賃相場が安いというわけではありません。
家賃が安い区のランキングでは6～7位で、
今回一緒にご紹介している住吉区や平野区の方が家賃相場は安いです。
しかし、東淀川区は梅田や難波までの
アクセスが抜群に良いのがポイント。
区内を横断するように阪急線が走っているので、
区内の多くの駅から梅田・難波まで乗り換えなしでアクセスできます。
また、新大阪駅も近いので、
大阪府外へのアクセスが良いのも東淀川区の魅力。
利便性が高い割に家賃が安い物件を見つけたい方は、東淀川区がおすすめです。
住吉区
住吉区は大阪市内で
2番目に家賃が安い区です。
ワンルームなら3.9万円、
1K/1DKなら4.2万円が平均家賃となっています。
阿倍野区の南側に位置しており、
キタよりもミナミや天王寺方面によく行く方におすすめ。
住吉区内の駅から天王寺駅までは、
だいたい20分前後で到着できます。
住吉区の治安は、大阪24区全体で第2位。
高級住宅地があるので、
パトロールが行き届いているのがその理由です。
治安の良さと家賃の安さを優先して
一人暮らしの部屋を選びたい方に、
おすすめのエリアとなっています。
市内へ好アクセスの北摂もおすすめ
北摂とは、大阪の北側に接する地域のこと。
豊中市・池田市・箕面市・豊能郡・吹田市・高槻市・摂津市・茨木市・三島郡など、かなり広いエリアの総称です。
なかでも、大阪方面に行くことが多いなら
「豊中市」「吹田市」「茨木市」の3つがおすすめ。
これらの市の主要駅からなら、
大阪梅田駅まで30分程度で到着できます。
北摂エリアにはファミリーが多く暮らし、
地域の目があるので非常に治安がいいです。
ファミリー向け物件が多いということもあり
家賃相場は大阪市内と同程度で、特別安いわけではありません。
しかし、北摂なら同じ家賃でも大阪市内より広い部屋に住めますよ。
大阪での一人暮らしに嬉しい物価の安いエリア
一人暮らしで節約するなら、
家賃が安いだけではなく物価が安いことも重要ですよね。
昔ながらの商店街や安い飲食店が多く、
生活費を抑えられるエリアをご紹介します。
住之江区
住之江区は海に面した「南港」と呼ばれるエリアがある地域です。
南港の周辺は工業地帯になっていて、
住宅は少ないので一人暮らしには向いていません。
住之江区で一人暮らしをするなら、
住之江公園駅周辺や北加賀屋などがおすすめ。
ただし、これらの地域は競艇場が近いので、
イベントがある日にはガラの悪い人が集まることも。
一方でそういった人々をターゲットにした安い飲食店がとても多いので、
外食派の方は食費を抑えて暮らすことができます。
治安面にやや不安があるので、
住之江区で一人暮らしをするなら
セキュリティのしっかりした物件を選ぶのがおすすめです。
千林大宮
千林大宮駅の駅前には、
「千林商店街」という日本一古い商店街があります。
距離の長い商店街には、
肉屋・魚屋・惣菜屋などが軒を連ね、
食品や生活必需品をかなり安く手に入れることができます。
店舗によって価格が違うので、
何店舗も回らなければいけないのがネックという声がありますが、
そういった買い物を楽しめる方なら快適に暮らせるでしょう。
千林大宮駅周辺は家賃相場も
大阪市内では比較的安いので、
全体的に生活費を節約しながら一人暮らしができます。
箕面市・豊中市
箕面市・豊中市は、
先にも触れた北摂エリアの一部です。
箕面市や豊中市で物価が安い理由は、
大阪大学の豊中キャンパスなど学校が多く、
たくさんの学生が一人暮らしをしている地域だから。
特に飲食店はどこも安くてボリューム満点なので、
食べるのが好きな方におすすめです。
家賃相場は平均を見ると特別安くはありませんが、
学生向け物件なら1万円台からという破格の物件もありますよ。
弁天町
弁天町駅は大阪環状線と大阪メトロ中央線が通る駅。
駅前にはスーパーやディスカウントストアが集まっていて、
買い物環境がとても充実しています。
特にドン・キホーテは24時間オープンしているので、
一人暮らしで帰りが遅くなりがちな方には便利ですね。
まとめ買いに便利な業務用スーパーも点在しているので、
自炊派の方はかなり食費を節約できそうです。
ただし、近年はアジア系の外国人が増えていて、
治安に不安があるという声も。
弁天町エリアで一人暮らしを考えている方は、
内覧時に街の様子もよくチェックしておきましょう。
安いだけじゃない！大阪での一人暮らしをもっと楽しく
最後に、お金を節約しながら、
大阪での一人暮らしをもっと楽しむコツをご紹介いたします。
掘り出し物の多いリノベーション物件
リノベーション物件とは、古い建物にリフォームを施し、
暮らしやすく改築した物件のこと。
築年数が古いため、
新築・築浅物件より家賃が安いのに
内装は綺麗で快適に暮らせるのが特徴です。
部屋の綺麗さと家賃の安さを
両方求める場合には、
リノベーション物件がおすすめですよ。
あえて築古物件をチョイス
当然のことながら、
築古物件は新築・築浅物件より家賃が安いです。
また、同じ価格帯でも築古の建物なら
広い間取りに住むことも可能。
その分、室内に使用感があったり
設備が古かったりといったデメリットもありますが、
見方を変えれば味があると捉えられます。
古い物件には、年月を重ねたからこそ
醸し出されるレトロな雰囲気があります。
骨董やアンティーク、古着などが好きな方は、
あえて築古物件をチョイスするのもアリですよ。
DIY可能な物件で自分流に暮らす
賃貸物件はなるべく汚さず、
傷めないように住むのが基本ですが、
中には自分でDIY可能な物件も。
自分で壁紙や床を取り替えて、
リーズナブルに自分好みの部屋を作ることができます。
なかなか好みの内装の部屋が見つからない、という方におすすめですよ。
DIY可能な物件は、
近い将来取り壊しを考えている物件がほとんど。
築20年以上の古い物件や、
今はあまり人気がない間取りの物件に多くなっています。
リサイクルショップやオークションを活用
先にも少し触れましたが、
一人暮らしに必要な家具・家電を
買い揃える費用は約25万円。
こだわって良いものを揃えようとすると、
さらに予算は膨らみます。
安い初期費用で一人暮らしを始めたい場合には、
リサイクルショップやオークションを活用するのがおすすめです。
使用感があったり、古い型のものが
多かったりというデメリットはありますが、
中古品なら新品の1/3くらいの値段で揃うこともありますよ。
大阪での一人暮らしは安い＋治安も考慮
大阪に限らず、物価や家賃が安いエリアは治安が悪いことが多いです。
極端に安い家賃の物件を選ぶと、
周囲の環境やセキュリティ面で後悔してしまうことも。
家賃が安い物件を内覧するときは、
周りの様子もチェックして不安がないかどうか確かめておきましょう。
できれば昼間だけではなく
、夜の様子も見ておくのがおすすめです。
まとめ
大阪で家賃が安いエリアは、
平野区・住吉区・東淀川区など。
梅田や天王寺に近く利便性の高いエリアでも、
少し離れると家賃が安い地区が見つかることも。
また、昔ながらの商店街や学生街が近いエリアだと、
食費をはじめとした生活費を抑えることができますよ。
周囲の治安にはしっかり気を配りながら、
家賃の安いお得な物件を見つけてみましょう。
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