一人暮らしは怖いことがいっぱい?すぐできる防犯対策

自由で気楽な一人暮らしですが、
一人だからこそ怖い思いをすることもあります。

特に治安が悪いエリアでなくても、
犯罪に巻き込まれる可能性は誰にでもあるものです。

そこで今回は、一人暮らしの人が
少しでも怖い思いをしないための対策を解説いたします。

実際に怖い思いをした人の体験談もご紹介するので、ぜひ参考にして下さい。

怖い思いをしないために|一人暮らしで気を付けたいこと

まずは、一人暮らしで怖い思いをしないために
設備面でできる対策や、気をつけたいことをご紹介します。

物件選び・自分で部屋の防犯性を上げる方法・行動で
自分の身を守る方法をカテゴリごとにまとめました。

防犯性の高い物件を選ぶ

これから一人暮らしを始めるなら、
物件の防犯性は必ずチェックしましょう。

そのぶん家賃が上がることもありますが、
安心して一人暮らしをするためにはとても大切なことです。

オートロック

防犯性の高い物件といえば、
やはりオートロックでしょう。

住人以外をエントランスでシャットアウトできるため、
誰でも出入り自由なマンションよりはるかに安心です。

ただし、不審者は住人のあとを付けてマンション内に入ったり、
宅配便などの業者を装ったりすることもあります。

オートロック物件だからといって安心しすぎず、
部屋の施錠は必ず行いましょう。

ツーロック

ツーロックとは、1つの扉に2つ以上の鍵を取り付けた物件のことです。

特に空き巣対策に有効で、
その形状だけで侵入に時間がかかるのを
嫌う空き巣を追い払うことができます。

なんと、空き巣の7割は、
侵入に5分以上かかる部屋は諦める
という統計データ(※)があります。

侵入に10分以上かかる場合は、
約9割の空き巣が諦めるのだとか。

もし空き巣のターゲットにされたとしても、
ツーロックの部屋は侵入に時間がかかるので、それだけ安全性が高くなります。

※参照:住まいる防犯110番

防犯カメラ

不審者はエントランスや廊下に
防犯カメラが付いている物件を嫌います。

設置することで犯罪率は確実に下がるとあって、
防犯カメラの犯罪抑止力は日本だけではなく世界各国でお墨付きです。

万一被害にあってしまった場合でも、
防犯カメラがあれば犯人確保に繋がりやすくなります。

一人暮らしの物件を選ぶときには、
防犯カメラの有無も確認しておきましょう。

モニターホン

ドアを開けなくても来訪者の顔が分かるモニターホンも、
防犯性が高い設備です。

空き巣は侵入を行う前にインターホンを押して
不在を確かめたり、カメラに顔が映るモニターホンの物件を
避けたりする傾向があります。

不審者が訪ねて来た時も、
画面を見て怪しいと感じたら居留守を使うことが可能になります。

また、録画機能が付いているものなら、
不審者情報を警察に届け出る時にも役立ちます。

管理人常駐

空き巣・不審者・訪問販売などは、
管理人常駐のマンションを敬遠する傾向があります。

常に人の目があるので、
防犯カメラよりさらに犯罪抑止効果が高くなります。

また、不安なことがあった時にはすぐ相談できるので、
周りに知人がいない一人暮らしの人にとっては心強い存在となります。

防犯性の高い部屋にする工夫

ここからは、自分で部屋の防犯性を高くするための工夫をご紹介します。

防犯性にちょっと不安を感じる部屋に住んでいたり、
過去に怖い思いをしたりしたことがあるなら、今すぐ対策を立ててください。

のぞき穴を覗かれないようにする

ドアについているのぞき穴は、
部屋の内側から外を確認できるのと同様、
外から中を見ることもできます。

のぞき被害や空き巣の下見に利用されることがあるので、
一人暮らしなら内側からのぞき穴を塞いでおきましょう。

100円均一ショップなどでも、
ドアに取り付けてのぞき穴を隠す「ドアレンズカバー」が販売されています。

見た目を気にせずもっと手軽に対策するなら、
テープなどを貼り付けておくだけでも構いませんよ。

スマートロックを設置する

スマートロックとはスマートホンで操作する鍵のことです。

ピッキングなどの物理的な方法では開かないので、
とても効果的な空き巣対策になります。

自分で後付けできるスマートロックは、
2~5万円ほどで購入可能です。

購入費用ゼロ円、月額300円~料金で
レンタルできるスマートロックもありますよ。

鍵にサポート錠を取り付ける

鍵が1つしかついていないドアを
自分でツーロックにすることも可能です。

例えば、鍵穴に、外すためにはナンバーロックが
必要なカバーをつけるサポート錠なら、
ドアに穴を開けず手軽に取り付けられます。

二重ロックで防犯性を高めつつ、
ピッキング対策にもなるため、空き巣防止に特におすすめです。

防犯フィルムを窓に貼る

空き巣の侵入経路はドアだけではありません。

窓は割ってしまえばすぐに侵入できるので、
窓から入る空き巣も少なくありません。

窓からの侵入対策には、
ガラスを割れにくくする防犯フィルムがおすすめです。

偏光タイプや曇りガラスタイプの防犯フィルムを貼れば、
女性の一人暮らしだと特に気になるのぞき被害も防ぐことができます。

日々の生活でも防犯はできる

最後に、自分の行動でできる防犯対策をご紹介します。

自分では気付いていなくても、
いつどこで誰に見られているか分かりません。

日頃から防犯意識の高い行動を習慣にすることで、
犯罪のターゲットになることを防げます。

玄関を開けたら「ただいま」

一人暮らしでも、帰宅して玄関を開けたら、
「ただいま」と声に出して部屋に入りましょう。

これは性犯罪や強盗の抑止に有効です。

万が一、帰り道を誰かにつけられていた場合、
「ただいま」と言うことで同居人がいるように見せかけることで、
部屋への侵入を諦めさせることができるかもしれません。

中には、さらにリアリティを増すために、
あらかじめ家を出る時に玄関の電気をつけっぱなしにしておくという人もいます。

すぐできる方法なので、
一人暮らしをしているなら今日から試してみてください。

人通りの多い道を通る

帰りが夜遅くなってしまうなら、
できるだけ人通りの多い道を通って帰りましょう。

近くに交番や警察署があれば、その前を通って帰るのも効果的です。

これは、帰り道に不審者に付けられるのを防ぐためです。

万が一何かトラブルに巻き込まれても、
周りに人の目や交番があればすぐに助けを求めることができます。

一人暮らしを始めるときは、
なるべく安全な帰宅ルートを前もって調べておきましょう。

オートロック・エレベーターに注意

不審者の中には、エントランスのオートロックを突破するため、
住人にぴったり付いて入ろうとする人がいます。

オートロックを解除するとき、
不自然に付いてくる人には警戒しましょう。

また、エレベーターで誰かと乗り合わせる時も注意が必要です。

逃げ場がない狭い空間なので、
性犯罪や暴力事件に巻き込まれやすい場所です。

特に女性の一人暮らしの場合、
少しでも怪しいと感じる人とは乗り合わせないようにするのが安心です。

怖い思いをしないために|一人暮らしでのNG行動

ここからは、一人暮らしの人がうっかりやってしまいがちなNG行動をご紹介します。

一人暮らしに慣れてくるとつい防犯意識が
緩みがちですが、油断は禁物ですよ。

玄関の鍵や窓が開けっぱなし

外出するとき、ちょっとそこまでだからと玄関や
窓の鍵を開けっぱなしにしていませんか?

これは空き巣や強盗に入られる危険性が高くなるNG行動です。

ほんの数分、ゴミ捨てに出た間に空き巣に
入られるというケースは珍しくありません。

また、在宅時に鍵や窓を開けっぱなしにしておくのは、さらに危険です。

侵入者と鉢合わせると、逆上して襲われる可能性もあります。

一人暮らしをしている間は絶対に気を抜かず、
いつでもドアや窓の施錠はしっかりしておきましょう。

部屋に着くまで・出てから

次は、通勤途中や帰宅途中など、
家の近所での行動で気をつけたい点です。

自分は気付いていなくても、
誰かがあなたを犯罪のターゲットにしているかもしれません。

イヤホンで音楽を聴きながら歩く

イヤホンで音楽を聴きながら歩くと、
注意力が散漫になって背後の気配や足音になかなか気付くことができません。

そのため、帰り道を付けられて家を特定されたり、
ひったくりや暴行などのターゲットにされたりする恐れがあります。

また、音楽を聴いていると車の音が聞こえず、
交通事故に遭いやすくなるリスクも。

自分の身を守るため、歩いている間は
音楽やスマホは控えましょう。

毎日同じお店に寄る

毎日同じお店に寄る習慣も、
実は防犯上は危険な行動
です。

もし、誰かがあなたを犯罪のターゲットにしていた場合、
「ここで待っていれば会える」という情報を与えてしまうことになります。

性犯罪やストーカーはいきなり凶行に及ぶのではなく、
何日・何週間も監視や尾行をしているケースも多いです。

特に女性の一人暮らしの場合は、
時々帰宅ルートや帰宅時間を変えるなど、
予想しづらいランダムな行動を意識しましょう。

日々の生活でのNG行動

最後に、日々の生活でのNG行動をご紹介します。

洗濯物(下着)を外に干す

洗濯物を外に干していると、
そこから住人の性別や家族構成が分かってしまい、
それを手がかりに犯罪のターゲットにされることがあります。

また女性用の下着は、
外に干しておくと下着泥棒に遭うリスクもあります。

男性用の下着を一緒に干すなどの対策もありますが、
それでも盗まれることはあるので、洗濯物は外には干さないのが一番です。

インターホンにすぐ出る

インターホンが鳴った時、すぐにドアを開けていませんか?

インターホンを押したのが不審者だった場合、
それはとても危険な行動になります。

インターホンが鳴ったら、必ずモニターかのぞき穴で相手を確認し、
安全だと分かった時だけドアを開ける習慣を身につけましょう。

インターホン越しに話すだけでも
性別や年代を知られてしまう可能性があるので、

もし怪しいと感じたら居留守を使うようにしましょう。

表札や郵便受けにフルネームを書く

表札・郵便受けにフルネームを記載するのも、
特に事情がない限りは避けるのがおすすめ
です。

フルネームを書くと、性別や大まかな年齢、
さらに一人暮らしであることなどが推測されてしまいます。

さらに、フルネームをネットで検索されると、
そこから膨大な情報が洩れることもあります。

本名名義のSNS、勤めている会社、
卒業した学校などが不審者に知られる可能性もあるので、
表札には姓だけ記載する、あるいは表札自体出さないなどの対策を取りましょう。

実際にあった一人暮らしでの怖い体験談

最後に、実際に一人暮らしで
怖い思いをした人の体験談をご紹介します。

1階の部屋は危険

1階が危ないと聞いてはいましたが、
安いのでそれほど深く考えず住んでいました。

治安が悪いエリアではないので、
今まで怖い思いもしたことがなく、安心していたのもあります。

その日は少し暑く、つい窓を開けたままうたた寝をしていました。

すると、22時ごろ、窓の外から物音がして目が覚めました。

見ると窓と網戸が開いていて、
まさに部屋の中へ人影が入ってこようとしていました。

何とか勇気を振り絞って声を上げて事なきを得ましたが、
以来1階の部屋には絶対に住まないようにしています。

存在しない住人

アパートの2階に住んでいた時、
下の階の住人だという男性が騒音のクレームを言いに来ました。

そして、話し合うために部屋に上がらせてくれと言われました。

しかしその日は都合が悪かったのでお断りし、
翌日大家さんを交えて話し合おうと、大家さんに電話で相談しました。

すると、なんと下の階には住んでいる人は誰もおらず、
男性が言っていたことは全て嘘だったことが判明。

あの時家に入れてしまっていたらと思うとゾッとします。

帰宅した部屋に知らない男が

都内のアパートで一人暮らしをしていた時のことです。

夜仕事のあとに帰宅すると、
自分の部屋の照明がついていました。

さらに、玄関に近づくと中から男の歌声が。

110番すると、その男はパトカーの音に気づいたのか
ベランダから飛び降りて逃げて行きました。

幸い何も盗られていなかったのですが、
気味が悪くなってすぐに引っ越しました。

まとめ

一人暮らしで怖い思いをしないためには、
自分自身で防犯対策をすることが大切です。

「防犯性の高い物件だから」「治安のいいエリアだから」と安心せず、
毎日気を引き締めて生活しましょう。

いつも気を張って過ごすのは正直面倒だと思うかもしれません。

でも、対策を怠って事件に巻き込まれるよりは、ずっと良いですよね。

一人暮らしを楽しむためにも、
防犯対策は念には念を入れましょう。

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