一人暮らしの家賃はいくらが適正?

自分の収入に見合った家賃を、きちんと把握していますか?

家賃は一人暮らしをしていく中でのもっとも大きな出費の一つです。

家賃額次第で、暮らしの余裕が決まるといっても過言ではありません。

当記事では、収入別・エリア別に一人暮らしに
適切な家賃やその金額で借りられる物件をまとめました。

一人暮らしの家賃はいくら必要?

まずは、一人暮らしの家賃の目安についてご紹介します。

住まいへのこだわりは一人ひとり違いますが、
目安になる金額を知ることでより後悔のない部屋選びができるようになります。

本当に「収入の1/3が目安」?家賃の設定の仕方

「家賃は収入の1/3が理想」とよく言われます。

しかし、月収15万円の人が家賃5万円の部屋に住むのと、
月収60万円の人が家賃20万円の部屋に住むのとでは、生活の余裕が違いますよね。

食費や光熱費といった生活費は、
月収に数倍の差があってもそれほど大きな差が出るものではありません。

そのため、収入が多い人ほど、
収入に対する家賃の割合は多くてもいい
ということになります。

逆に、収入が少ないと手取りの1/3の家賃でも重く感じる可能性も。

一人暮らしの家賃は、月収の1/3を目安にしつつ、
手取り月収から生活費を引いた金額を元に決めましょう。

年収・エリア・貯蓄額のバランスが大切

家賃を決めるには、まず年収からみて
無理なく支払える金額かどうかを考えます。

これは後の項目で詳しい金額を算出しているので、
そちらを参考にしてください。

そして、会社や学校へ無理なくアクセスできるエリアかどうかも重視しましょう。

自分の年収からするとやや高めに思える家賃でも、
利便性の高い土地なら住む価値があるかもしれません。

逆に家賃を抑えようと不便な場所に住むと、
毎日の移動がストレスになって後悔することもありえます。

さらに、家賃と生活費を支払っても、
貯蓄する余裕が残ることも大切です。

資産家の本田静六は、収入の1/4を貯蓄に回せるのが
理想的という考えを実行し、財をなしたとか。

と言っても、収入額や時期によっては
なかなかできないこともありますよね。

一人暮らしの場合、だいたい
月収の15~25%を貯蓄に回すのが良いでしょう。

地域別一人暮らし向け物件の家賃相場

一人暮らし向け物件の家賃相場は、
地域によってかなり幅があります。

それぞれの地域の家賃相場は以下の通りです。

    北海道:30,000円
    東京:80,000円
    大阪:50,000円
    兵庫:45,000円
    京都:48,000円
    愛知:50,000円
    福岡:39,000円

地域別でみて、もっとも家賃相場が低いのは北海道です。

北海道は人口に対して土地が広いため、
不動産価格が安いというのがその理由です。

物件も、東京や大阪といった都市部よりもかなり広い部屋が借りられます。

逆にもっとも高いのは東京で、以下、大阪・愛知・京都と続きます。

人口密度の高い都府県は、
やはり家賃も高い
という結果になりました。

愛知は名古屋市のみ突出して家賃が高く、
その他の市は名古屋市の半額程度というところもあります。

年収から家賃の目安額を計算してみよう

家賃の目安は年収によって異なります。

それぞれの年収ごとの家賃の目安と上限、
さらに、その家賃でどんな部屋に住むことができるかを計算してみました。

家賃の上限とは、物件を借りる際の審査で落とされない金額です。

これは年収の1/36、
つまり月収の1/3程度が目安になっています。

年収が200万円台の場合

平均的な家賃:44,000円
上限の家賃:56,000円
間取り:1R・1K

年収200万円台の場合、
推奨できる家賃は44,000円です。

東京以外の地域であれば、
この金額なら一人暮らしの平均的な部屋を借りられそうです。

東京23区内で部屋を借りたいなら、
葛飾区・足立区・江戸川区といった比較的家賃の安い区でないと
厳しいかもしれません。

ただし、駅から10分以上・築30年以上など
条件を少し下げれば、2Kなど広めの部屋も借りられます。

年収が300万円台の場合

平均的な家賃:64,000円
上限の家賃:83,000円
間取り:1R・1K・1DK

年収300万円台の方が無理せず暮らせる家賃は、
64,000円ほどです。

東京都内の一人暮らし用の物件としては
平均的な家賃で、駅近・築浅など条件の良い
1R・1Kの部屋がたくさん見つかります。

ただし、1DK・1LDKなど広めの部屋を希望する場合は、
都心から少し離れたエリアを探したほうが良いでしょう。

年収が400万円台の場合

平均的な家賃:85,000円
上限の家賃:110,000円
間取り:1K・1DK・1LDK・2K

年収400万円台になると、平均的な家賃は85,000円となります。

東京都内でも、選べる物件の幅がぐっと広がります。

池袋や吉祥寺といった人気の街でも、
1Rや1Kの物件なら見つかるでしょう。

少し都市部を離れれば、
1DK以上の広くて条件のいい部屋にも住むことができます。

年収が500万円台の場合

平均的な家賃:105,000円
上限の家賃:139,000円
間取り:1LDK・2K・2DK・2LDK

年収500万円台の方の平均的な家賃は、105,000円です。

生活に余裕が出てくる年収なので、
部屋にこだわりがあるなら外食や嗜好品を節約すれば、
月収の1/3を超える家賃でも暮らせます。

東京都内なら、新宿・目黒など中心地での一人暮らしも可能。

少し郊外に出ると、ファミリー向けの広い物件も借りることができます。

一人暮らしの家賃を安くするには

年収ごとに平均的な家賃が分かったところで、
一人暮らしの家賃を安く抑える方法をご紹介します。

家賃を安くできれば生活費や貯蓄の余力が大きくなり、
生活が豊かになります。

安すぎる/高すぎる物件があるのはなぜ?

基本的に、家賃は需要と供給のバランスで決まります。

家賃が高い物件は、高くても借り手がつくだけの人気があるということです。

そのため、不当に家賃が高い物件というのはあまりありません。

しかし、反対に家賃が安すぎる物件にも
何か理由があるということになります。

有名なのは、「事故物件」と呼ばれる事件や
事故が起こった部屋です。

そういった部屋に住むのは抵抗がある人が多いので、
どうしても借り手がつきにくくなり、エリアの相場より大幅に安くなっています。

また、近隣にトラブルを起こしがちな住人がいる、
虫や臭いなど環境に問題がある、などの理由で
すぐに借り手が出て行ってしまう物件も家賃が安くなりやすいです。

値下げ交渉をしてみる

気に入った物件の家賃が少し高いと感じたら、
値下げ交渉をしてみるのも一つの方法です。

値下げに応じてもらうコツは、
今現在借り手がいない物件を選ぶことです。

借り手がいない期間が長いということは、
家主にとってはそれだけ収入を得る機会を損失していることになります。

そのため、「多少値下げしても、借り手が付かないよりは」と
値引きしてくれるかもしれません。

また、物件の欠点を指摘して値下げを迫るより、
「とても気に入っているのだが家賃が厳しい」と正直に話し、
値下げしてもらえれば必ず契約するという姿勢を見せると、成功する確率が上がるもの
です。

あまり人気のないエリア・路線を選ぶ

人気が高いエリアよりも、
不人気なエリアの家賃が安いのは当然です。

限度のある家賃でそれなりに広い部屋を借りたい場合は、
エリア面で妥協することを考えてみてはどうでしょうか。

「買い物できる場所が少ない」「繁華街へのアクセスが悪い」
「治安がいまひとつ…」など、妥協できるポイントは人それぞれ。

自分にとってはそれほどデメリットだと感じないなら、
あまり人気のないエリアを探してみるのも手です。

学生が集まるエリア・路線を選ぶ

学生が多いエリアは、仕送りやバイト代で生活する学生用に、
家賃の安い一人暮らし向け物件が豊富です。

そのため、家賃を抑えたいなら学生の多い街を選ぶのも良いかもしれません。

また、学生が多いエリアは安くてボリュームのある
飲食店が集まっていることが多く、
外食派にとっては食費も節約できて一石二鳥です。

駅近・築浅にこだわらない

家賃が高くなる要素としては、エリア以外にも、
駅近・築浅などの条件もあります。

人気のエリアで安い物件を探したいなら、
駅から距離があったり、築年数が古かったりする物件を探してみましょう。

中には、築年数は古くても、
リフォーム済みで快適に暮らせる物件もあります。

また、駅から少し遠くても、バスが使えたり、
自転車や車を利用したりするなど工夫次第で解決できることもあります。

まとめ

無理をして良い部屋を借りても、
暮らしに余裕がなくなってしまっては本末転倒です。

一人暮らしの物件を選ぶときには、
家賃という軸をまず決め、その中でより良い条件の部屋を選びましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です