一人暮らしを始める時には、
様々な手続きが必要です。
しかし、新生活の始まりはバタバタしていて、
何をどんな順番でこなしていいか混乱してしまいますよね。
今回は、そんな方のために
一人暮らしを始めるのに必要な手続きをまとめました。
チェックリストも用意しましたので、
一人暮らしの準備はこれを見ながら進めてください。
一人暮らしに必要な手続きって何がある?
一人暮らしを始めるには、
やらなければいけない手続きがたくさんあります。
引越し前・引越し当日・引越し後に分け、
それぞれ必要な手続きをまとめました。
引越しの前にすべき手続き
一つ目は引越しの前にしなければいけない手続きです。
全て済ませてから引っ越さないと、
新居での一人暮らしがスムーズに始まりません。
抜けがないように、一つずつチェックしながら行いましょう。
新居の入居手続き
まず、一人暮らしを始めるのに必要なのは新居の確保です。
具体的には、次のような手順で新居を見つけ、契約します。
- 1.ネット・不動産会社などで住みたい物件を見つける
- 2.内見を済ませ、住む部屋が決まったら「入居申込書」を提出
- 2.引っ越し日(入居日)を決める
- 4.初期費用を払い込む
- 5.住民票など必要書類を提出
入居申込書は、気に入った部屋を
押さえるために必要な正式の書類です。
この入居申込書には、
住所・氏名・勤務先などの基本情報のほか、
連帯保証人を記入する必要があります。
連帯保証人とは、万が一家賃の支払いが滞ったときに、
借主の代わりに支払いの義務を負う人のことです。
両親や兄弟など家族にお願いするのが一般的ですが、
何らかの事情で家族を頼れない場合は、
保証人代行サービスなども利用できます。
引越し業者への依頼
次に、引越し業者を選び、予約します。
業者によって料金に幅があるため、
何社か見積もりを取って決めるのがおすすめです。
複数の見積もりを取っていることを伝えれば、
値引きなどのサービスを期待できるかもしれません。
遅くても、引越しの1週間前までには
引越し方法や業者を決めて予約します。
引越しシーズンである2月~4月に引っ越す場合は、
できるだけ早めに業者を決めて予約しましょう。
なお、荷物が少ないなら、自力で運んだり、
宅配便等を利用したりした方がお得な場合もあります。
不用品の回収手続き
引越し先に持って行かない荷物がある場合、
処分や回収の手続きが必要になります。
粗大ゴミの回収は事前予約制の自治体が多いため、
引越し日の前日までに手配を済ませましょう。
不用品の処分は、捨てる以外にも、
リサイクルショップやフリマアプリで売ったり、
知人に声をかけて引き取ってもらったりという方法もあります。
引越し業者や不用品回収業者が
回収サービスを行っている場合もあるので、
聞いてみるといいかもしれません。
インターネットの契約手続き
インターネットの開通は、
電気・ガス・水道等よりも時間がかかります。
専用の工事が必要な場合もあるので、
引越しの2~4週間前には業者に連絡して
契約手続きを行いましょう。
今利用している業者・プランを
そのまま転居先でも使う場合は、
ネット申し込みだけで手続き完了になる場合もあります。
転居届・転出届の提出
引越しにあたっては、現在住んでいる自治体の役所で
転居届・転出届を提出する必要があります。
転居届と転出届の違いは以下の通りです。
・転居届:同じ市区町村内で引越しをする場合
→引越しをしてから14日以内に提出
・転出届:違う市区町村へ引越しをする場合
→引越しをする前後14日間に提出
他の市区町村へ引っ越す場合は、
できるだけ転居前に転出届を提出しておきましょう。
届け出には、印鑑・身分証明書・国民健康保険証(加入者のみ)
・印鑑登録証(登録者のみ)等を持参します。
マイナンバーカードや住民基本台帳カードを持っていれば、
家族全員のカードを持参します。
ただし、引越し先で暮らす期間が1年未満の場合や、
現住所に定期的に帰ってきて生活の拠点を移さない場合には、この手続きは不要です。
国民健康保険の引っ越し手続き
住所が変わるので、役所・役場で
国民健康保険の引越し手続きも行わなければなりません。
これも、引越し先が同じ市区町村内かどうかで手続き内容が異なります。
・同じ市区町村内に引っ越す場合
→引越し前に住所変更手続き・引越し後の手続きは特になし
・違う市区町村内に引っ越す場合
→引越し前に資格喪失手続き・引越し後に加入手続き
手続きは引越し後にも可能ですが、
転居・転出届の提出と同時に行うと効率的です。
ちなみに、転出届・転居届を出さず、
住民票を移動させない場合にはこの手続きは必要ありません。
引越しの当日にすべき手続き
次は、引越し当日に行う手続きを見ていきます。
鍵の受け取り
新居の鍵を受け取ることができるのは、
基本的に入居日です。
引き渡しの時間や場所などを不動産屋と話し合い、
事前に決めておきましょう。
ただし、朝一番から荷物の搬入を始めたい場合や、
事前に荷物を置ける場合は、入居日以前に鍵を受け取ることも可能です。
希望がある場合には、
事前に不動産屋や大家さんに相談してみましょう。
電気・ガス・水道の開始手続き
次に、一人暮らしを始めるのに
必要なライフラインの手続きです。
まず旧住所にそれぞれの会社から
係員が来て、精算を行います。
立ち会えない場合は、後日請求書が
送られてくるか、口座振替となります。
新住所では、電気と水道の
開始手続きには業者の立ち会いは不要です。
ブレーカーを上げたり、元栓を開いたりするだけで
使用を開始することができます。
使用を開始した後、電話・インターネット・ハガキなどで
電力会社・水道局に連絡し、開始手続きを行ってください。
ガスの使用開始には係員の立ち会いが必要となります。
引越し前に転居手続きをした際、
立ち会い時間を聞かれるので、都合の良い時間を伝えておきましょう。
引越しした後にすべき手続き
最後に、引っ越した後にすべき手続きは以下の通りです。
転入届の提出
転入届の提出は、旧住所とは違う市区町村に
引っ越した時のみ必要です。
この手続きには、転出届を提出したときに受け取った
「転出証明書」が必要となります。
手続き自体は簡単ですが、本人確認書類と印章に加え、
「転出証明書」を持参するのを忘れないようにしましょう。
国民健康保険の手続き
国民健康保険の手続きも、
市区町村をまたいで引っ越した時のみ必要です。
こちらも、転入届を出すときに一緒に行うと効率的です。
運転免許の住所変更
運転免許証の住所変更を行わない場合、
法律で「二万円以下の罰金又は科料に処する」と定められています。
具体的にいつまでとは決まっていませんが、
運転免許証は大切な身分証明書でもあるため、
早めに住所を変更しておきましょう。
運転免許の住所変更は、引越し先の自治体の警察署、
または免許センターで行います。
新住所を確認できる住民票や、
健康保険証などを持参しましょう。
携帯電話・クレジットカードなどの住所変更
利用明細を郵送にしている場合、
携帯電話やクレジットカードも住所変更を行いましょう。
これらの手続きは、利用している会社の
ウェブページや電話で行うことができます。
退去に必要な手続きとは?
実家を出て一人暮らしを始めるのではなく、
今住んでいる家を引き払って引っ越すときには、
追加で次のような手続きが必要です。
退去する前にすべき手続き
まずは、退去前にしなければいけない手続きを解説します。
電気・ガス・水道の転居手続き
電気・ガス・水道の使用停止手続きは、
退去の1週間前に行いましょう。
申し込みは電話かインターネットで行い、
「契約者氏名・現住所・引越し先住所・引越し日・お客様番号・契約種別」などの情報が必要となります。
手続き時は、手元に契約書などを用意しておくとスムーズです。
郵便物の転送手続き
郵便局に転居届を提出すると、
1年間のあいだ無料で郵便物を新住所に転送してもらえます。
この手続きは、郵便局の窓口・インターネット・郵送で行うことが可能です。
また、クロネコヤマトや佐川急便などの
運送会社も転送サービスを行っている場合があるので、
よく利用する場合は手続きをしておきましょう。
退去した後にすべき手続き
最後に、部屋を退去した後に
しなければいけない手続きについて説明いたします。
退去立ち会い
荷物を全て運び出し、掃除が終わったら、
家主の立ち会いのもとで部屋の状況を確認します。
自分がつけたわけではない傷や、
自然に壊れた設備がある場合にはここでしっかり伝えましょう。
家主と認識が食い違っていると、
後日修理費用などを請求される可能性があります。
鍵の返却
退去立ち会いが終わったら、家主に鍵を返します。
合鍵などがある場合は全ての鍵を返却しましょう。
これでOK!手続きチェックリスト
ここまで解説してきた手続きを、時系列順にまとめます。
引越しの前後にはこのリストを使って、
漏れている手続きがないか確認しましょう。
・引越し1~3ヶ月前
新居の入居手続き
・引越し1ヶ月前~1週間前
引越し業者の予約
インターネットの契約手続き
電気・ガス・水道の転居手続き ※退去の場合
郵便物の転送手続き ※退去の場合
・引越し1週間前~前日
不用品回収手続き
転居届・転出届の提出
国民健康保険の転出手続き
・引越し当日
鍵の受け取り
電気・ガス・水道の開始手続き
退去立ち会い ※退去の場合
鍵の返却 ※退去の場合
・引越し後
転入届の提出
国民健康保険の加入手続き
運転免許の住所変更
携帯電話・クレジットカードの住所変更
手続きは自分じゃなくてもいい?
転居届・転出届・転入届の提出や、
国民健康保険の届け出は、代理人が行うこともできます。
平日昼間になかなか役所へ行けない方は、
家族などに代わりに手続きをしてもらいましょう。
ただし、代理人に依頼する場合は、「委任状」が必ず必要です。
委任状のフォーマットは自治体により異なりますが、
市区町村の長あてに「手続きの権限を委任する」という内容となります。
この委任状は、必ず依頼する本人が直筆で書く必要があります。
まとめ
一人暮らしを始めるのに必要な手続きをご紹介しました。
色々な手続きがあって複雑ですが、
どれも新生活を始めるために必要なことです。
引越し後のスムーズな生活のためにも面倒がらず、
計画的にこなしていきましょう。
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