ただでさえ大きな予算が必要な引っ越しですが、
時期を間違えてしまうとさらに出費がかさんでしまいます。
引っ越し代の値段の高い時期と安い時期を知っていれば、
初期費用を抑えられ自分の理想に近い物件を選びやすくなりますよ。
この記事では、引っ越しにおすすめの時期について分かりやすく解説していきます。
引っ越し時期の選び方
満足度の高い引っ越しを実現するためには、
時期ごとのメリットを冷静に見極める必要があります。
一言で「引っ越し時期」と言っても、
予算や物件が安い・高いか、好みの物件が見つかりやすいかなど、
いろいろなタイミングがあります。
今すぐ引っ越ししなければならないといった状況に追い込まれる前に、
最良の引っ越し時期を把握し、大まかなスケジュールを立てていきましょう。
引っ越し費用が安い時期
予算に重きを置いて引っ越し時期を決めるのであれば、
まずは引っ越し費用の安い時期を選ばなければなりません。
なぜなら、引っ越し業界は特に繁忙期と閑散期の差が大きい業界であるからです。
引っ越しのほとんどの作業は人力で行わなければならないため、
依頼する人が多くて忙しい時期ほど人手不足となり、人件費で割高になってしまいます。
物件が比較的安い時期
引っ越しコストを抑えるためには、
物件が比較的安い時期を選ぶというも方法もあります。
最近はインターネットで簡単に物件をチェックできるようになったため、
家賃自体を一定の期間だけ下げる大家さんは少なくなっています。
しかし、空室をできるだけ少なくしたいという大家さんの希望を叶えるために、
不動産仲介業者が仲介手数料や敷金・礼金といった
初期費用を割り引くキャンペーンを打ち出すことがあります。
そのようなタイミングを狙えば、通常よりも安く引っ越すことができます。
好みの物件が見つかりやすい時期
引っ越し代の安さよりも物件の質を重視したいという方は、
好みの物件がより見つかりやすい時期が良いでしょう。
一般的には、転勤・卒業シーズンなどの退去者が多い時期ほど物件数が増える傾向にあります。
希望するエリアには学生・社会人・ファミリーどの層が多いのかをチェックしておくと、より良いタイミングを掴むことができます。
シーズンを通して引っ越し時期を検討しよう!
ここからは、ひと月ごとに引っ越しのおすすめ度を解説していきます。
先ほどご紹介した、値段が安い時期、物件が選びやすい時期などのポイントの
どれに重きを置くのかを意識しながらチェックしてみてください。
1月のおすすめ度は「中」
一年の幕開けである1月の引っ越しのおすすめ度は「中」です。
年明けは忙しくしている人がほとんどで、引っ越しというイメージがあまりない時期と言えます。
ただし、新しい年になったタイミングでキャンペーンを打ち出す不動産仲介業者もあります。
引っ越しの値段は高くも安くもない状態ですが、
仲介手数料や敷金、礼金といった初期費用は抑えられる可能性がある時期です。
2月のおすすめ度は「低」
年明けから少し経ち一息つく頃である2月ですが、
この時期の引っ越しのおすすめ度は「低」です。
1月に不動産仲介業者が行ったキャンペーンも終了しはじめ、
引っ越しをする人が少なくなるため空き物件も多くありません。
ただし、引っ越しのニーズがない時期である分、
引っ越しの業者の値段だけは安くなりやすい時期と言えます。
3月のおすすめ度は「極低」
引っ越しにもっとも適さないおすすめ度「極低」の時期が3月です。
3月は多くの企業にとって年度末・期末であり、学生にとっては卒業のシーズンです。
4月からの新生活に備える人が多いため、
物件が安くなることも数が多くなることもありません。
さらに、入学・卒業・就職・転勤などで3月末~4月にかけて引っ越すことが決まっている人が多いので、
引っ越し業者の値段が安くなることもないのが3月です。
4月のおすすめ度は「低」
入学・転勤などで新生活をスタートさせる人が多いのが4月です。
退去していく人も多く空き物件の数は増える時期です。
しかし、繁忙期を迎えるため引っ越し業者の値段は高い傾向にありますし、
どうしても引っ越ししなければならない人を狙って仲介手数料や敷金・礼金など初期費用も高くなりやすい時期です。
5月のおすすめ度は「低」
5月も2月と同じような落ち着いた時期です。
新生活にも慣れ、引っ越しのニーズが低くなって値段も安くなりやすい時期である反面、
退去者が少なく選べる物件数が少なくなります。
6月のおすすめ度は「極高」
多くの会社員が夏のボーナスというまとまったお金を手にできる時期が6月です。
また、ジューンブライドを理由に結婚するカップルも少なくなく、4月の次に新生活をスタートさせやすいとされています。
引っ越し業界も繁忙期ほど忙しいわけではなく、
閑散期よりも少し高いくらいの値段で依頼できます。
選べる物件数、仲介手数料や敷金・礼金などの初期費用を抑えられる可能性、引っ越しの値段のバランスが取れていておすすめです。
7月のおすすめ度は「中」
7月はおすすめ度が「中」の時期です。
6月に物件を決める社会人やカップルが多く、
7月ほどの物件数を見込むことはできません。
しかし、6月に決まらなかった物件を継続的にキャンペーン対象として打ち出している不動産会社があったり、
ニーズが低下するとともに引っ越しの値段が低下したりということがあります。
8月のおすすめ度は「低」
8月は、2月と同じように生活を変えようという気が起こりにくい時期です。
引っ越しのニーズが少ない分、引っ越し業者の値段は安くなると思われがちですが、
実際には6・7月の引っ越しに間に合わなかった人からの需要もあり、少し高く感じられる時期かもしれません。
9月のおすすめ度は「低」
9月は、3月ほどではありませんが、
社会人が生活拠点を変えることが多い時期です。
年度の途中のためファミリー層には大きな動きはありませんが、単身者用の物件に空きが出やすいという特徴があります。
しかし、引っ越し費用が割高になり、
不動産仲介業者もある程度の契約を見込んでいるため、時期として全体的にはあまり良いとは言えません。
10月のおすすめ度は「高」
引っ越し業界が閑散期に入るため引っ越しの値段が安い時期として知られているのが10月です。
また、社会人の場合、9月に出された異動の内示によって退去する人が多いです。
10月は、引っ越しの値段、物件数、不動産会社に支払う初期費用のバランスがとれている時期です。
11月のおすすめ度は「中」
11月の引っ越しおすすめ度は「中」です。
社会人だけでなく学生も引っ越しに対する意識が少ない時期です。
しかし、ニーズがない分引っ越し業者に支払う値段を抑えられる可能性が高まるのが11月です。
12月のおすすめ度は「中」
11月と同様、12月の引っ越しのおすすめ度も「中」です。
11月とは状況が異なるのが、社会人は冬のボーナスが支給されるため、
まとまったお金が準備できる時期であるということです。
しかし、年末は営業していない引っ越し業者も多く、
社会人の場合は年内に終わらせないといけない仕事に追われる傾向にあるため、
引っ越しに向いている時期とはあまり言いにくいです。
引っ越しのスケジュールの引き方
最後にお得な引っ越しのスケジュールの引き方を解説します。
先ほどご紹介したように、引っ越しに最もおすすめの時期は6月です。
理想的な物件と出会うことと、費用を抑えるという二点を両立するために、
3~4カ月のスパンでスケジュールを引いておくことをおすすめします。
3月に契約している物件の契約内容を確認
6月に引っ越しする場合、具体的なアクションを開始すべき時期は3月です。
現在住んでいる物件の契約内容を確認しておきましょう。
物件によって退去者1カ月前までの申告が必要であったり、
退去する月の家賃は日割りにできなかったりといった取り決めがあります。
これは引っ越しの総予算に大きく関わるため、現在の契約内容は必ず確認しておいてください。
4月中旬くらいから物件を探し始める
実際に物件を探し始めるのは、4月中旬以降です。
この時期には、ほとんどの学生はすでに引っ越しを終えているものの、異動が発令された会社員が引っ越し始めます。
空き物件や、学生向けだが借主が見つからなかった物件、退去後すぐに借主を見つけたい物件が増え、
仲介手数料や敷金、礼金といった初期費用が安くなりやすい時期と言えます。
6月に引っ越しを完了させる
引っ越しを完了させる時期は、6月がベストです。
社会人はボーナスを支給されてから、結婚するカップルは結婚準備が終わってから引っ越しをするケースが多いため、
新生活をスタートさせる人が多い割には引っ越しのニーズがあまり高くありません。
そのため、閑散期ほどの値段を期待することはできませんが、比較的引っ越し費用は安い時期であると言えます。
まとめ
理想的な住まいを見つけてお得に引っ越すためには、
引っ越しについてシーズンごとの特徴を正しく把握しておくことがなにより重要です。
その知識を基に、自分なりにスケジュールを引くことができれば、
お得で満足度の高い引っ越しを実現することができるでしょう。
少し時期を工夫するだけでたくさんのメリットが生まれるため、
できるだけ早い段階から引っ越しの時期を見定めておくことをおすすめします。
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